電子印鑑解説ナビとは?

最近、「働き方改革」が叫ばれていますが、リモートワークでどこにいても承認決裁ができる便利な電子印鑑が注目を集めています。
ところが、「〇〇サイン」といった微妙に呼び方が違うサービスが溢れていて、何に違いがあるのか分かりにくい状態です。 この【電子印鑑解説ナビ】では、電子印鑑とはどのようなものなのか、作成方法やセキュリティ、法的な効力、メリット・デメリット等について解説します。
各社が提供している電子印鑑サービス体系も比較・解説していますので、導入の参考にしてください。

「電子印鑑」とは?

電子印鑑とは電子文書に直接印鑑を押すことができるソフトウェアのことです。
パソコンを使っているのに、承認印を押すためだけに文書を印刷するのは 時間と紙の無駄だと思うし、そんな無駄は省きたい!
こんな要望から開発されたソフトウェア製品です。

2019年4月、『働き方改革推進法』が施行され、「長時間労働の是正」や「労働生産性の向上」が基本概念に組み込まれました。
移動中の時間の見直しや子育て支援・介護支援のための在宅勤務推進が盛り込まれ、このような動きの中で、クラウドサービスや電子印鑑の必要性が一層高まっているのです。

電子印鑑の問題点と解決方法

電子印鑑は便利ですが問題点もあります。それは「電子書類はコピーしやすい」「改ざんの跡が見分けにくい」などの問題点です。
これを解決するために「電子署名」が存在します。


電子印鑑のタイプの違い
電子印影、電子サイン、電子署名とは

電子印鑑には下記の3つのタイプがあり、それぞれ有効な場面に違いがあります。

電子印影は、ある程度気軽に使えるもので、いわゆる「認印」。
電子サインは、ある程度の法的効力を伴う「契約印」。
電子署名は、少額の契約以外にも入札や納税といった公的な手続きにも利用出来る「実印」と同程度のものとお考え下さい。

電子サインと電子署名
それぞれの特徴と使い分け

法人として利用する場合は「電子サイン」か「電子署名」のどちらかを推奨しています。下記の表で分かるように、どちらか一方が必ず良いとは言えないからです。


    電子サイン 電子署名
導入面 電子証明書 不要 必要
契約相手の負担 なし あり
証拠能力 改竄防止 ◎タイムスタンプ ◎タイムスタンプ
本人性の担保 メール認証+手書きサイン 認証局による本人確認
証拠力の強度 ○電子署名法第2条 ◎電子署名法第2条、第3条
導入による効果 コスト削減
(印紙代等)
契約締結の効率化
契約相手の手間や負担の少なさを重視するなら「電子サイン」、
本人性の担保や契約の公平性や透明性を重視するなら「電子署名」を
選択するのが最適と言えます。

法的効力を重視するなら「電子サイン」か「電子署名」!

法人で契約する場合、法的効力が重要となります。
各社で提供されているサービス内容は少しづつ異なりますが、「電子サイン」か「電子署名」の契約プランを選びましょう。
また、セキュリティを考えた時に、メール認証だけ使える契約プランよりも、手書きサインも可能なプランがおすすめです。

電子印鑑サービス比較

ここからは、各社が提供している電子印鑑サービスの料金・電子サイン送信料・法的効力・使用可能なユーザー数を比較しました!
各社とも電子サインと電子署名で契約プラン内容が変わってきます。

▼電子サインの契約プラン比較

※表が全て表示されていない場合は、横にスクロールできます→
運営会社
サービス名
プラン
基本料金
(税抜/月額)
電子サイン送信料
(1通あたり)
法的効力 ユーザー数
Agree
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
契約印プラン 10,000円 100円 無制限
CLOUDSIGN
弁護士ドットコム株式会社
Standard 10,000円 200円 無制限
NINJA SIGN
株式会社サイトビジット
Enterprise 50,000円 100円 無制限
BtoBプラットフォーム 契約書
株式会社インフォマート
ゴールドプラン 30,000円 0円(~100通まで)
50円(101通~)
無制限
DocuSign
ドキュサイン・ジャパン株式会社
Business Pro 19,356円 ※別途見積もり 最大3人
CLOUD STAMP
株式会社E-STAMP
ベーシックプラン 20,000円+
初期費用50,000円
200円 無制限

▼電子署名の契約プラン比較

※表が全て表示されていない場合は、横にスクロールできます→
運営会社 プラン
基本料金
(税抜/月額)
電子署名利用料金
(年間 )
電子署名送信料
(1通あたり)
ユーザー数
Agree
GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
実印&契約印プラン 20,000円 年間8,000円 300円 無制限
CLOUD STAMP
株式会社E-STAMP
基本プラン 30,000円 年間8,000円 500円 無制限
今おすすしたい電子印鑑サービスはこちら
2020年現在、『GMO電子印鑑Agree』がおすすめです。 費用的にも他社より割安で、お試しフリープランがあるのでトライアルとして使い始めることもできます。 手書きサイン機能も付いているので、対面で契約を結ぶ必要があるときにタブレットで入力欄を表示させて、手書きでサインを書いてもらうこともできます。
特徴1料金が安い!
お試しフリー(電子サインのお試し)

基本料金
無料

電子サイン利用料金
送信料(月間 / 10文書まで)
無料

契約印プラン(契約印・法的に有効)

月額基本料金
¥10,000

電子サイン利用料金
送信料(1文書あたり)
¥100(税抜)

実印&契約印プラン(実印・法的に有効)

月額基本料金
¥20,000

電子サイン利用料金
送信料(1文書あたり)
¥100(税抜)

電子署名 利用料金
固定費用(年間 / 電子証明書1枚)
¥8,000(税抜)
送信料(1文書あたり)
¥300(税抜

特徴2時間も費用も削減!
印紙税がかからない電子契約は、契約業務にかかる手間も大きく削減します。
契約締結からその後の保管業務も、簡単にマネージメントできます。
特徴3実印並みの法的効力!
電子サインの契約プラン、電子署名の契約プランどちらでも法的効力があります。 証拠力の強さとしては、電子署名法第2条および第3条に準拠している電子署名の契約プランのほうが強いです。
特徴4高いセキュリティ!
弁護士監修だから安心。
各種法令に適合するタイムスタンプの即時発行、厳格な技術要件を満たし、 国内シェアNo.1電子認証局GMOグローバルサインと連携。
20年以上11万社のITインフラを支える事業者として、安全面にこだわりあり。